しらばり農園のマンゴー栽培のこだわりを項目ごとに解説するページです。[詳細]アイコンをクリックするとそれぞれの項目の説明に進めるようになっています。 |
日本で育てられているマンゴーはハウスで栽培されることが多く、繊細な温度管理のためにボイラーを使うこともあります。
『加温栽培』は徹底した成長管理により、とても質の高い、世界に誇るブランドマンゴーが生まれまています。
ただ、ここは沖縄・宮古島。フロリダ・マイアミと同緯度の年中温暖な美ぎ島です。当農園では、「せっかく身近にある
自然の恵みをどうしても生かしたい」、という代表の信念から、正直、とても手間がかかるのですが、ボイラーを使用せず、
南国の太陽の恵みのみで『非加温栽培』しています。 |
珊瑚礁が隆起して生まれた宮古諸島は、琉球石灰岩と呼ばれる隆起サンゴ礁石灰岩土壌を島尻マージという赤土に覆われています。弱アルカリ性の土壌はマンゴーやサトウキビの栽培に適しています
年間2200mlもの降水量を記録する宮古島ですが、実は長年、とても水に乏しい島でした。それは、珊瑚礁が隆起してできた島 ゆえの地層が原因です。透水性の高い琉球石灰岩からなる島のため、降水量の40%は土壌面から浸透して地下水となり、浸水性 の低い島尻泥岩層に沿って、そのまま海へ流出してしまうからです。しかし、この珍しい水理地質を利用し、その流れを止水壁 でせき止めたのが地下ダムです。世界に類を見ない大規模な地下ダムのおかげで、石灰岩層を透過したミネラル豊富な地下水が 確保され、現在では地場産業であるサトウキビはもちろん、豊富な野菜や収益性の高いフルーツが栽培できるようになました。 |
浸水性の高い土壌のため、雨水の40%が海に流出
年間2000mlの40%の雨水は島を覆う表土の島尻マ ージ、隆起珊瑚礁の琉球石灰岩層をすり抜けて地下 水となり浸水性の低い泥岩にそって、海に流れ出てしま っていたため、長年、水不足に悩まされていました。
地下ダムにより地中に雨水を貯めておくことができる
島尻層の自然の地形を利用し、低くなった場所に人工 の堰を埋めて水を塞き止めています。地形を利用するこ とで、一定以上の貯水量になると水が琉球石灰岩層か ら自然に海に放出される、優れた設計になっています。
地下ダムの水をくみ上げて島内全域で利用している
自然の地形を利用た地下ダムは島内に複数あり、多く の農家を支えています。宮古島には高い山がないので、 小高い丘を見上げると給水タンクが見つかると思います。
代表の仲里は、マンゴー栽培を始めてから一貫して環境に優しい、自然の状態に近い状態で育てることにこだわってきました。
ただ、取り扱いが繊細なマンゴーの栽培は難しく、必要になる肥料や除虫はできる限り有機資材を使用しています。 |
しらばり農園への『エコファーマー』認定書の交付式の様子が2014年1月25日の琉球新報に掲載されました
マンゴー農家の一年
代表の仲里初男が最初にマンゴーの木を植えたのは1987年。その頃はまだ宮古島にマンゴー農家は少なく、栽培方法も確立
されていませんでした。そのため、最初は何も知識が無い状態で、家の裏庭にアップルマンゴーの木を40本植えて栽培を
始めました。そして、まったくの自己流で試行錯誤を繰り返しながら独学で勉強を重ね、徐々に収穫のノウハウを確立して
ゆきました。当農園ではそれぞれのマンゴーに十分な栄養がいくように、実が小さいうちに枝にひとつの実のみを残して摘果
を行います。摘果により収穫量は大きく減ってしまうのですが、木への負担が減り、実が大きくておいしいマンゴーが育ちます。 |
マンゴーは熟すにしたがって糖度が上がり、熟し切ると食べ頃を知らせるようにポトリと枝から落ちます。当農園ではマンゴー
が自らの重みで木から落ちるまで収穫は行いませんので、収穫の1ヶ月ほど前に地面にマンゴーが落ちてしまわないように、
マンゴーひとつひとつに袋掛けをしていきます。 収穫の最盛期にはスタッフ総出で何度も農園内をまわって自然落下したマン
ゴーを探して収穫し、少しでも早くお客様のもとへ届くよう、農園内にある作業場ですぐに選別作業を行います。 |
当農園では収穫後のマンゴーをサイズや糖度、色を基準に選別します。さらなる品質向上を目的に、すべての商品の糖度を非破壊糖度計での計測も導入いたしました。
商品の選別基準は農園独自に高級青果店に並んでも遜色のない、高い基準を設定していますので、ご家庭用はもちろん、贈答にも自信を持ってオススメできます。また、収穫
から梱包、発送まで農園内で行い、直接お客様の元へ送付させていただいておりますので、鮮度も抜群です。 |